GビズIDで広がる法人設立後の可能性|補助金申請と電子手続きの第一歩

【実践編】会社の作り方・運用


法人を設立したあと、「何から始めればいいのか分からない」と思いますよね。

税理士がついてたらそうでもないかもしれませんが。
私自身、50代でひとり法人を立ち上げたとき、名刺やホームページよりも先に気になったのが「補助金を使えるかどうか」でした。

そのとき知ったのが「GビズID(ジービズアイディー)」。
これは、法人や個人事業主が行政サービスをオンラインで利用するための“共通鍵”のような存在。
今回は、GビズIDでできること、取得方法、準備すべきもの、そして設立時に使える補助金について、紹介します。


GビズIDとは?|法人の電子申請を支える共通認証

GビズIDは、法人や個人事業主が行政サービスにログインするための共通認証システム
これまで、補助金申請や社会保険の手続きなどは、それぞれの省庁ごとにIDやパスワードを管理しないといけなかった。これは結構面倒くさい。
GビズIDがあれば、ひとつのIDで複数の行政サービスにアクセス可能に。

GビズIDでできること(一部)対応機関例
補助金・助成金の電子申請経済産業省、中小企業庁など
社会保険・雇用保険の手続き日本年金機構、ハローワーク
経営力向上計画・事業継続力強化計画中小企業庁
建設業許可・輸出証明申請国土交通省、農林水産省など

参考:GビズID公式サイト


GビズIDの種類とおすすめアカウント

GビズIDには3種類のアカウントがあるが、法人設立後に使うなら「GビズIDプライム」が基本。

アカウント種別対象者利用範囲取得方法
プライム法人代表者ほぼすべての行政サービス審査あり(書類提出またはオンライン)
メンバー従業員制限ありプライム取得後に追加可能
エントリー誰でも制限大(補助金申請不可)審査なし(簡易登録)

補助金申請や社会保険手続きには、プライムアカウントが必須。
設立後すぐに取得しておくと、後々の手続きがスムーズになる。


GビズIDの取得方法|オンラインと書類申請の2通り

GビズIDプライムの取得には、以下の2つの方法がある。

① オンライン申請(マイナンバーカード使用)

  • 法人代表者のマイナンバーカードをスマホで読み取る
  • GビズIDアプリを使って本人確認
  • 最短即日でID発行されることもある
  • オンライン申請した人の78%が簡単!と言っている。

② 書類申請(印鑑証明書+申請書)

  • GビズID公式サイトで申請書を作成・印刷
  • 法務局発行の印鑑証明書を添付
  • 郵送で提出(審査に約2週間)
必要なもの(書類申請の場合)備考
GビズIDプライム申請書公式サイトで作成・印刷
法人の印鑑証明書発行から3ヶ月以内のもの
登録印(実印)申請書に押印
封筒・切手(レターパック推奨)書類郵送用

申請状況は、公式サイトでメールアドレスと生年月日を入力すれば確認できる。

参考:GビズIDの申請ガイド(公式)


設立時に使える補助金|GビズIDが必須の代表例

法人設立後に活用できる補助金は意外と多い。

「IT導入補助金」は最近よくききますよね。
ただし、ほとんどの申請にはGビズIDプライムが必要みたい。

補助金名概要上限額(目安)
IT導入補助金ホームページ制作、業務効率化ツール導入など最大450万円
小規模事業者持続化補助金販促・集客・設備投資など最大200万円
事業再構築補助金新規事業・業態転換など最大1億円(条件あり)
省力化投資補助金自動化・DX投資など最大1億円(条件あり)

これらはすべて、電子申請が基本で、GビズIDがなければ申請画面にすら入れない。
補助金助金を活用したいなら、GビズIDは“最初に取るべき鍵”。


GビズID取得のタイミングと注意点

では、いつとるの?のというと、法人設立後すぐに取得するのが理想。
なぜかというと、補助金の公募は突然始まり、突然終わることも。必要書類を用意してるうちに‥‥いつの間にか終わってしまってたなんてことも。また、申請期間が非常に短いケースもあったりします。。
「申請したいのにIDがまだ届いていない…」という事態を避けるためにも、早めの準備が肝心。

注意点としては:

  • 印鑑証明書の住所と申請書の住所が一致していないと却下される
  • 登録印(実印)を間違えると再提出になる
  • 審査には時間がかかるため、余裕を持って申請する

まとめ|GビズIDは“法人のデジタルパスポート”

GビズIDは、法人設立後の手続きや補助金申請を支える“デジタルパスポート”のようなもの。
取得しておけば、行政とのやり取りが一気にラクになる。ありがたい。
特に、補助金を活用したい人にとっては、なくてはならない存在。

設立したばかりの法人の悩みは、まず、資金面。少しでも支援してほしいですよね。
その第一歩として、GビズIDをまず取得してみる。思ったよりも。いろんなことに使えて、選択肢が広がる。どんなことに使えるか👇こちらで確認してみて。


【参考リンク】
👇GビズID公式サイト|申請・サービス一覧
IT導入補助金2025(中小企業庁)