執筆:ひまわりFP
「副業や投資で収入が増えてきた。でも、このまま個人でいいのかな?」
そんな疑問を持ったことはありませんか。
政府が**「自助努力」**を掲げる今、50代からの人生設計では
収入源を複数持つことが重要です。
この記事では、FP1級・宅建士の私、ひまわりが
兄・ゆうた、弟・こうたとの会話を通して
副業や投資の収入を管理する資産管理会社の考え方を解説します。
1. 本業一本で大丈夫?
日曜の午後、兄弟は公園のベンチに座っていた。
ゆうた:「俺ずっと塗装一本やけど、このままで大丈夫なんかな…」
こうた:「俺、株の配当が年間12万円入ってきてるで。缶コーヒー代くらいかと思ったら、意外と増えててビックリしたわ。」
ゆうた:「副業や投資って税金とか手続き面倒そうやん。」
ひまわり:「本業一本でもいいけど、収入源はいくつか持つのが安心。副業や資産運用の収入をまとめる資産管理会社という方法もあるの。」
💡 補足
- 資産管理会社:個人の投資・副業収入を法人で受け取る会社のこと
- 不労所得:働かなくても入る収入
2. 資産管理会社って事業してなくても作れるの?
こうた:「投資や副業でも会社作れるん?」
ひまわり:「もちろん。株の配当、不動産収入、広告収入などの不労所得の受け皿になるの。
個人より法人で受け取ったほうが税金や管理面で有利になることもある。」
ゆうた:「なるほど、知っとくと安心やな。」
ひまわり:「そう。最初は個人でOK。収入が増えてきたら法人に切り替えるのが自然な流れ。」
3. 受け皿としての資産管理会社
資産管理会社は、個人の副業や投資収入を法人で受け取る仕組みです。
事業を行わなくても、資産管理・運用が目的なら設立できます。
活用例
- 株・投資信託:配当・売却益を法人で受け取る
- 不動産収入:家賃を法人で管理、経費や相続対策に
- 副業(講師・ライター・EC販売など):法人化で節税+信用力向上
4. 政府も“自助努力”って言うてるしな
こうた:「政府も年金だけじゃ足りんから、投資や副業で備えろって言ってるよな。」
ゆうた:「でも普通の家庭でも投資できるんかな?」
ひまわり:「少額から始めるのが大事。新NISAなら非課税で積立可能。
収益が増えたら資産管理会社で受け取れば、税率調整や家族分散もできる。」
こうた:「家族で分散?」
ひまわり:「会社の役員に家族を入れて報酬を分けるの。
奥さんに月5万円払うだけでも所得税軽減になるし、扶養調整も可能。
家族ぐるみで資産を守れる仕組みになるの。」
5. メリットと注意点
メリット
- 所得税分散:家族で報酬を分けて税率を抑える
- 経費計上:通信費・書籍・セミナー代を法人経費に
- 信用力向上:法人名義で契約・取引可能
- 相続対策:法人株式として分割しやすい
デメリット
- 設立・維持コスト:登記費用、法人住民税、税理士報酬
- 帳簿管理:会計ソフトや税理士との連携が必要
- 資産の自由利用制限:法人の資産は個人で自由に使えない
- 節税効果の限界:収入が少ないとメリットが出にくい
6. まとめ:未来の自分への投資
ゆうた:「今は仕事一本でいくけど、将来の安心のために選択肢は持っときたいな。」
こうた:「収入源が複数あると気持ちに余裕もできる。」
ひまわり:「資産管理会社は、増えたときに備えておく制度。
今から知っておけば、迷わず動ける。」
最後に
資産管理会社は今すぐ作る必要はありません。
でも、将来副業や投資収入が増えたときに備えるのは、**『未来の自分への投資』**です。
「あなたの老後、年金だけで本当に足りるでしょうか?」
収入源の増やし方とその受け皿を、今から考えてみませんか。
【ご案内】
この記事は一般的な知識に基づく解説です。
最適な選択肢は個人によって異なります。税法は改正される可能性がありますので、最終的な判断は税理士など専門家にご相談ください。


