50代でひとり法人設立。「スマホで固定電話番号」という選択

【実践編】会社の作り方・運用

固定電話番号、いるの?と思ってたけど…

法人設立をしてみて、意外とすぐに必要と思ったのが「固定電話番号」。
最初は「スマホで十分じゃない?」と思っていた。でも、うわさでは、銀行口座を開設時に固定電話かどうかチェックするらしい。固定電話がないとマズイかも。ただでさえ、法人の口座開設の難易度があがってるらしいし、こんなとこでケチケチはできない。ホントに、こういうことは誰も教えてくれない。

信用って、こういうところにも現れるんだろうなと実感。特に法人の場合、「03」や「06」などの市外局番があるだけで、印象がまるで違う。とはいえ、工事して電話線を引くのは現実的じゃない。そこで見つけたのが「スマホで使える固定電話番号」のサービスだった。


工事なし・即日開通・スマホで使える

調べてみると、今は「クラウドPBX」という仕組みで、スマホにアプリを入れるだけで固定電話番号が使える時代。しかも、工事不要・即日開通・月額もお手頃。

実際に使ってみたのは「03plus(ゼロサンプラス)」。申し込みから開通まで、ほんの数時間。スマホにアプリを入れて、すぐに03番号で発着信できるようになった。


比較してみた:03plusと他社サービス

固定電話番号をスマホで使えるサービスは他にもある。今回は、検討した3社を比較してみた。

サービス名初期費用月額料金通話料特徴
03plus(ゼロサンプラス)5,000円1,280円20円/30秒代表番号・内線・FAX対応。全国対応。
MiiTel(ミーテル)0円(キャンペーン)5,980円〜0円〜(プランによる)通話録音・AI解析付き。営業向け。
BIZTEL(ビズテル)要見積約5,000円〜要見積法人向け本格PBX。サポート充実。

今回は、価格とシンプルさを重視して「03plus」に決定。まだ本業が定まっていない段階だったので、まずは最低限の機能で十分。

▶︎参考:03plus公式 他社比較ページ


メリット:使ってみて良かったこと

実際に使ってみて感じたメリットは、こんな感じ。

  • 工事不要:スマホにアプリを入れるだけ
  • 即日開通:申し込みから数時間で使える
  • 信用力アップ:「03」番号があるだけで印象が違う
  • 外出先でも着信可能:どこでも受けられる
  • 留守番電話・転送・FAXなどの機能も充実
  • 月額1,280円とお手頃

特に、銀行口座開設時に「固定電話番号」の記入ができたのは良かったと思う。実際後日、銀行から固定電話に電話があり、びっくりしたもの。


デメリット:気になった点も正直に

もちろん、気になる点もある。

  • 通話品質はネット環境に左右される(Wi-Fiが不安定だと雑音が入ることも)
  • 110番や119番などの緊急通報はできない
  • 一部の企業やサービスでは「IP電話不可」の場合もある
  • 通話料は携帯よりやや高め(20円/30秒)

とはいえ、法人の代表番号として使う分には、そこまで頻繁に通話するわけでもないので、許容範囲だった。


まだ本業が定まっていない今だからこそ、柔軟な選択を

設立はしたものの、まだ本業が定まっていない。FPとしての知識はあるけれど、何を軸にするかは模索中。業務委託の求人にも応募してみたけれど、「個人事業主限定」と言われて断られることも多かった。

そんな中で、固定電話番号だけは先に整えておいたことで、法人としての体裁が整った。バーチャルオフィスと合わせて、「ちゃんとした会社感」が出せたのは大きかったし、名刺にも携帯電話の電話番号だけでなくも固定電話の電話番号が書ける!なんかうれしい。一つ一つ進めていけてる感がある。


まとめ:03plusは「信用を形にするツール」

法人設立後、何を整えるかは人それぞれ。でも、固定電話番号は「信用を形にする」ひとつのツールだと思う。工事不要で、スマホだけで使える。月額もお手頃。今の時代にぴったりのサービスだった。

迷っている人には、まずは「03plus」などのクラウドPBXを試してみるのがおすすめ。必要な機能だけを選んで、無理なく始められる。今の自分にちょうどいい選択だった。